【静脈内鎮静法】点滴を始めると、うたた寝したような状態になります
静脈内鎮静法は、精神安定剤を静脈に点滴していく方法です。
点滴を始めると、うたた寝したような状態になります。体が温かくなり、いい湯加減の温泉に浸かっているような、あるいは、快適なベッドの中でまどろんでいるような感じになります。
その後、1~2分もすると眠気が強くなり、ついには眠ってしまいます。患者さんによっては、あるいは状況によっては、意識を残すこともあります。
治療中の痛みや不快な音などは、気にならなくなり、文字通り「いつの間にか治療が終わってしまった」といった結果になります。術中のことを全く憶えていない患者さんも多くおられます。
ただ、患者さんの意識を残した場合では、われわれスタッフが声を掛ければ反応します。うたた寝したような状態にはなりますが、答える等反応することができるのです。